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田中薬局ホームページ

薬に関する知識

ここでは、薬に関する注意事項・服用の際気をつけなければならないことなどをQ&A方式で分かりやすく説明しています。
また、薬に関する質問・疑問等がありましたら、メールでお問い合わせください。



[薬の基礎知識]
Q 使いきらなかった薬があります。薬にも保存期間というものはあるのでしょうか?あるとすれば、その目安を教えてください。
A 薬がどれくらい古いものか、まだ使えるのかを正確に知るには、その薬の開封年月日を外箱やよく見えるところに書いておくと便利です。
薬が開封してからどれくらい 使えるかは薬によっても違いますが、目安としては6ヶ月で、それ以上前に開封した薬は、薬剤師に相談するか念のために捨てる方が安全です。
ただ、目薬やシロップ剤 などは開封後、長く時間が経つと細菌やカビで汚染されてくる可能性があります。 1ヶ月から2ヶ月以上経ったものは捨てた方がよいでしょう。
粉薬や顆粒状の薬も湿気に弱いので、開けて固まりが沢山出来ていたり、ぬれた感じがしていたら服用しないで下さい。
Q 薬はどこに保管しておけばいいのでしょうか?やはり冷蔵庫に入れておいた方がいいのでしょうか?
A 薬の大敵は「光」「高温」「湿気」です。つまり『暗い』『涼しい』『乾燥』した ところが一番です。
ただ、冷蔵庫に入れておくと取り出したときに急激に湿気を吸って、変質してしまう恐れがあるとも言われます。また、幼児などが誤って口にしてし まう危険性もあります。
「冷暗所」であれば特に冷蔵庫に保存する必要はありません。 なるべく風通しの良 い部屋で、直射日光を避けて保存しましょう。
目薬など直射日光で変質しやすい物 は、専用の袋が付いていますから、必ずそれに入れておきます。
シロップ剤や、目薬 は汚染されやすいので、複数の人が使い回しをしないようにしましょう。ビンやラベ ルに使用者の名前を書いておくと良いですね。
坐薬だけは温度が上がると融けてしまうので、冷蔵庫に入れてた方がよいでしょう。

薬の説明書に薬の保管温度や貯蔵容器の注意が書いてあることがあります。
  「日本薬局方」の基準では
     『標準温度』は20℃
     『常温』は15℃〜25℃
     『室温』は1℃〜30℃
     『冷所』は別の規定するもののほかは15℃以下となっています。

   容器についても規定があります。

『密閉容器』は通常の保存状態において、固形の異物が混入することを防ぎ、医薬品を保護することが出来る容器。(具体的には紙袋や箱のような簡単なものでもいいわけです)

『気密容器』は通常の保存状態において、液状または固形の異物、水分が混入せず、 医薬品が風解、潮解、蒸発しないように保護することが出来る容器。(ガラス瓶、 缶、プラスチック容器などがこれにあたります)

『密封容器』は通常の保存状態において、気体または微生物の侵入の恐れのない容器。(アンプルなどを指します)

医薬品は人の生命に関わる物なので、ふだん何気なく使っている容器や温度にも、厳格な基準が決めらているんですね。
私たち薬剤師はこれらの基準に沿って、医薬品の品質管理などの業務をやっているのです。
Q 目が弱くて目薬がてばなせません。目薬を使うときの注意があったら教えてください。
A 目薬は細菌に汚染されやすいものです。まず、目薬の容器の先端が汚染されないよ うに気を付けましょう。

・容器の先端が睫毛や目に触れないように少し離して点眼します。

・使用後は速やかにキャップをします。そして冷暗所へ(冷所保存の物は冷蔵庫へ、そうでない物は直射日光の当たらない涼しいところへ。)

・二種類以上の目薬を点す場合は、それぞれの間隔を5分以上開けるようにします。 (とは言っても点眼するのを忘れてしまいがち、忘れてしまうよりは点眼したほうが良いわけですから、最低でも1〜2分は間をあけましょう)

・使用開始後1ヶ月以上経ったものは出来たら使わないようにしましょう。使用開始の日を容器に書いておくと良いですね。


[薬の服用に関して]
Q 薬を飲む時に水以外に牛乳、お茶、ジュース、スポーツ飲料などで飲んでも良いのでしょうか?
A 薬は基本的には水かぬるま湯で飲むのが無難です。
牛乳やジュースで飲むと薬の効果が強くですぎたり、弱くなり過ぎたりすることがあります。
グレープフルーツジュースで一部の血圧降下剤(ニフェジピンなど)を服用すると薬の作用が強くなり、危険な状態に成ることが有ります。
胃酸過多などで制酸剤をのんでいる人は、コーラなど炭酸飲料で飲むと、炭酸が胃壁を刺激して胃酸の分泌を促進するので、制酸剤の効果 が減弱してしまいます。
また、テトラサイクリン系の抗生物質(テトラサイクリンなど)やニューキノロン系の抗菌剤(レボフロキサシンなど)などは、牛乳やスポーツ飲料で飲むと牛乳やスポーツ飲料に含まれる金属イオンと有効成分が結合してしまい、吸収率が落ち、期待した効果 が望めません。
また、腸溶錠(薬効成分が胃酸に合うと効果が無くなってしまう等の理由で、胃では溶けずに腸で溶ける皮膜を施してある錠剤、アルカリ性で溶ける)も牛乳で飲むと胃のpHが上がり(胃の中がアルカリ性になる)、錠剤が溶けだして薬効成分が失活してしまいます。
以前は貧血で鉄剤を飲んでいるときに、お茶を一緒に飲まないように言われましたが、最近では製剤上の工夫もあって一緒に飲んでも、実際の効き目には殆ど影響がないと言われています。
Q 薬の服用に関して、食前、食後などと書いてありますが、具体的にどの位 の時間のことを意味しているのでしょうか? 食間て、食事の最中に飲むということですか?
A 『食前』:食事の30分〜1時間前に服用します。 健胃消化薬などは食前に飲んで胃の活動を活発にしておいてから食事を摂ることで、消化吸収を良くします。また、糖 尿病や吐き気止めの薬にも食前に服用するものがあります。

『食直前』:食事をするほんのすぐ前に服用します。 食後の過血糖を防ぐ糖尿病薬はこの服用の仕方をします。

『食後』:食べ終わってから30分以内と考えて下さい。 多くの薬がこの飲み方をします。服用を忘れにくい。胃を荒らすことが少ないなどの理由があります。

『食直後』:食事をした後すぐに服用することをさします。インドメタシンなど胃をきわめて荒らす恐れのある薬は、この飲み方をします。

『食間』:食後2時間位してから服用します。 つまり食事と次の食事の間の意味です。よく、食事を半分くらい食べたところで薬を飲み、残りの食事を摂るという風に誤解される事があります。例えば、胃の粘膜が傷ついているときには、胃粘膜保護剤を傷ついた粘膜面 に付着させなければならないので、食べ物が胃にあると邪魔になって効果が充分に期待できません。

『就寝前』:寝る直前または30分〜1時間前に服用します。

『頓服』:症状が出たときだけ飲む薬です。 解熱剤、痛み止め、吐き気止め、咳止め等があります。
Q 妊娠しているのですが、普通 に薬を飲んでいいのでしょうか?
A 薬の中には胎児に影響がでるものもあります。
特に妊娠初期では、胎児の様々な器官がめまぐるしく形成されている時期です。 そのようなときに胎児に影響がでる薬を飲むと奇形児になる可能性が高くなってしまうので、必ず医師や薬剤師に相談してから服用するようにしましょう。 (アルコールも胎盤を通過して、胎児が酔っぱらってしまうなんてこともあるんですよ。)
Q 赤ちゃんに母乳をあげていますが、薬を飲んでもいいのでしょうか?
A 薬によっては授乳を中止しなければならないときがあります。 「赤ちゃんを母乳で育てています。」と一声、医師や薬剤師に伝えましょう。
Q 処方箋で出してもらった薬と薬局で買った薬を一緒に飲んだ方がはやく良く効くのでしょうか?
A オーット、それは大変危険です。薬と薬の間には、一方の薬の作用を強く出したり、効かなくしてしまう、などの相互作用があります。飲んでいる薬について医師や薬剤師に伝えて安全と分かってから服用するようにして下さい。
Q もう治ったみたいで薬を飲むのが面 倒くさくなっちゃったので飲むのをやめてもいいのでしょうか?
A 勝手にやめては危険!!
たとえば副腎皮質ステロイドホルモン、血圧降下剤、抗不整脈薬などは、勝手に服用を中止するとリバウンド現象といってかえって症状が悪化することもあります。
抗生物質では勝手に服用を中止すると、今まで飲んでいた抗生物質が効かなくなる耐性菌が発現することがあるので、絶対に自分の判断で薬の服用をやめることはしないで下さい。
Q どうも薬の味が苦手です。オブラートを使って服用しても差し支えないのでしょうか?
A オブラートを使って服用しても差し支えありません。 でも…、 本当はそのまま飲んだ方がいいのです。
昔から「良薬は口に苦し」と言うように苦味健胃薬(センブリなど)などは、にがみで胃の働きが活発になるのです。オブラートで苦みを感じなくしてしまうと効果 が弱まります。 我慢できるようであったらそのまま服用するように心がけましょう。

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